外壁塗装の補助金、
助成金の広告は
ホント?ウソ?

『知っているようで知らない「外壁塗装」の検索結果』の中の「外壁塗装の助成金、補助金に関しての概要」で少し解説しましたが、こちらを詳細に解説します。こういった広告を現在出しているのは一部の一括見積サイトです。

外壁塗装するなら助成金、補助金を使わないと損
外壁塗装の助成金、補助金いくらもらえるかいますぐチェック

というような広告がでてきます。非常に魅力的な広告文かと思います。
しかし、この広告を鵜呑みにしてはいけません。まず、すべての地域に外壁塗装、屋根リフォームを行う際の助成金、補助金はありません。国では外壁塗装、屋根リフォームの助成金、補助金を出していません。
そして、外壁塗装、屋根リフォームで助成金、補助金が出る場合の多くは市区町村レベルの行政が執り行っています。条件としては省エネやエコに関するもので、遮熱塗料などを使うことが条件です。この時点でわかると思いますが、助成金、補助金があるかどうかは市区町村で違うということです。これを踏まえて注意点は2つです。

  • 広告自体がウソ
    =おとり広告の場合がある
  • 助成金、補助金が出る場合でも
    業者が対応できる保証はない
検索結果の一例。広告(上) 検索結果の一例。広告(上)
検索結果の一例。広告(上)

不動産の広告で問題になり法規制が入ったのがおとり広告ですが、一部の一括見積もりサイトが出している助成金、補助金の広告は外装リフォーム業界のおとり広告だと私は思っています。

この広告(上)を見た場合、府中市では助成金が出るように思えます。しかし、実際には府中市には屋根塗装での助成金はありません。完全にウソになってしまっている広告です。

検索結果の一例。広告(下) 検索結果の一例。広告(下)
検索結果の一例。広告(下)

一方こちらの広告(下)のウソはありません。杉並区では2022年度から外壁塗装、屋根塗装の助成金がはじまりました。
ちなみにこの正しい広告とウソの広告を出しているのは同じ一括見積もりサイトです。この広告がウソかホントかを判断するのはみなさん自身です。
一番早いのは行政に聞くことです。「外壁塗装や屋根リフォームで出る助成金、補助金はありますか?」これを市役所や区役所で聞けばすぐにわかります。どの地域においてもこの助成金、補助金の広告はでてきます。

しかし、地域によってはウソになる場合もある。真偽が曖昧なこういった広告はまさに不動産業界のおとり広告そのものではないでしょうか? もう一歩踏み込めばこのようなおとり広告で集客している企業、一部の一括見積サイトを信用できるかどうか? それをみなさんは判断していく必要があります。

そして、運良く杉並区だった場合、助成金が外壁塗装と屋根塗装で出るわけですが、条件が様々あります。2022年度は「ある一定の基準を超えている性能が保証されている遮熱塗料を使うこと」などです。
また、助成金の申請手続きも大変複雑です。契約後に助成金を申請し、助成金交付決定後に着工という流れが決まっています。そのための申請書類を揃えるのも一苦労です。条件をクリアーし申請手続きを間違いなく行い工事完了後に助成金をもらうには手間暇がかかります。そしてこのルールは市区町村で全て違います。これが注意点の2つ目です。
業者によっては条件を満たして、申請手続きができない業者もいるということです。助成金、補助金の広告を見て一括見積もりサイトに一括見積もりを依頼したのだから、当然業者は助成金、補助金には詳しいと思っていらっしゃるかもしれませんが、それは保証されていません。『一括見積もりサイトはお得とは限らない?!』で解説しましたが、一括見積もりの登録業者が優良会社とは限らないからです。その理由はこちらをお読みください。→ 『一括見積もりサイトはお得とは限らない?!』

結局、一括見積もりサイトは助成金、補助金の広告を使って、問い合わせをさせるのが目的で、その先で助成金、補助金がもらえるかどうかはどうでもいいのです。その証拠としてサイト内でいくら助成金、補助金がもらえるかチェックできるような謳い文句もありますが、サイト内ではわかりません。「一括見積もりしてくれたら教えてあげる」という流れです。外壁塗装の補助金、助成金の広告はホント?ウソ? を解説しましたがいかがだったでしょうか? 補助金、助成金の広告は外壁塗装を検討しインターネットで検索される方が一度は見る広告です。十分に理解して情報収集をしていただければ幸いです。
次は『外壁塗装のランキングサイトは誰がなんの目的で作っている?』を解説していきます。

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