夏の外壁塗装・
屋根塗装の注意点
梅雨の時期の屋根・外壁塗装の注意点
6月に入れば暦上は夏になります。
爽やかな5月から梅雨に入ればじめっとした時期が続きます。
塗装において湿気は大敵。
高すぎる湿気の中では塗装はできません。雨日は当然ながら作業もできなくなります。
夏の塗装は職人の負担大
梅雨が明ければ晴れにはなるのですが、強い日差しが作業の負担を大きくします。
職人たちにとって最も注意すべき季節です。屋根の上は照り返しで日中は70℃〜80℃にもなると言われています。
日没の時間が遅くなるので作業時間が延びるのはメリットです。
冷房を使うため、窓を閉め切ることが多くなるので、実は塗装をするには臭いの問題が気にならないメリットもあります。
そんな夏の塗装の注意点を1つずつ見ていきましょう
- 雨や曇天が続く梅雨。季節的には夏にあたりますので気温も上昇し湿度も上がり、むしむしと過ごしづらい日が続きます。
北海道や小笠原地方を除く他の地域では毎年起こる気象現象です。
関東では6月に入ると梅雨入りし、7月中旬から末にかけて梅雨明けになります。
当然雨が降っていると家の塗装は出来ません。とはいえ、梅雨だからといって全く塗装が出来ないわけではありません。
しかし、梅雨に塗装を行うには職人は様々なことに気を配る必要が出てきます。
そこで、ヤネカベの現場革命部で実際に気を遣っていることを上げてみたいと思います。
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梅雨時期の施工は雨が降ることを前提にすべてをスケジュールしていく必要があります。塗装する側の都合でスケジュールをしてしまえば、無理が出ます。無理が出ればそれが不良施工に繋がります。
そうならないように余裕を持ち、先々のスケジュールを組む必要があります。また、日々の天候に関しても気を配り、予報に合わせて工程を進めていく必要があります。- ① 雨が降ることを前提にしたスケジュール
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梅雨時期の施工は雨が降ることを前提にすべてをスケジュールしていく必要があります。
塗装する側の都合でスケジュールをしてしまえば、無理が出ます。無理が出ればそれが不良施工に繋がります。
そうならないように余裕を持ち、先々のスケジュールを組む必要があります。また、日々の天候に関しても気を配り、予報に合わせて工程を進めていく必要があります。
大事なことは雨が降ってから作業をやめるのではなく、雨が降りそうな場合は早目に作業を終了する、または作業はやらないということが大事です。無理に作業を進めても、塗料が硬化する前に雨が降ったらその作業が無駄になってしまいます。
- ② 湿度に常に敏感に。85%以上で塗装は×!
- また、雨が降っていなくても湿度に関しては敏感になっていなくてはなりません。
ほとんどの塗料は85%以上の湿度の場合は正常に硬化しないので使うことは出来ません。
ですから、雨だけでなく湿気に関しても注意が必要です。たとえ雨で濡れない塗装場所であってもやはり雨がふっている場合は適切な湿度が確保できませんので塗装はしないほうが懸命です。
弊社では梅雨時は特に天気図、天気予報の情報を元にスケジュールを柔軟に調整して対応しております。
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残念ながらまだ日本には雨が降っていても塗装できる塗料はありません。(一部下地に使うことができる下地材はあります)
それでは、そもそもなぜ雨が降っていると塗装は出来ないのでしょうか? 3点あります。- ① 雨と混ざって塗料が薄まる
最もわかりやすいのは塗料が薄まるということです。濡れた塗面にローラーで塗料を乗せれば、水と混ざって薄まります。
塗料を保存してある缶の中に雨水が入れば当然薄まります。塗料が薄まれば本来持っている塗料の性能を発揮できません。
これがまず1点目です。
- ② 硬化が正常に行われない
- 2点目は塗装においての本質的なはなしです。塗料は的確な塗布量を守り塗布した塗料が確実に硬化することで性能を発揮します。
ところが、湿度が高いとその硬化が正常に行えなくなってしまいます。
ですから塗料の施工要領には必ず施工して良い湿度の目安が記載されています。
雨が降っていれば限りなく湿度が100%に近いわけですから、塗装は出来ません。
また、塗装したあとに雨が降る場合も硬化に不具合が出て本来の塗料の性能が発揮できません。
- ③ クレーターにより硬化にむらができるため、塗料の性能が落ちる
- 3点目は塗装したあとの話にはなります。
塗装したあとすぐに雨が降ってしまうと塗装した塗面に小さなクレーターが出来てしまうことがあります。
このクレーターが非常に厄介です。そのクレーターに水が溜まります。水が溜まったまま太陽光があたってしまうとその水が虫眼鏡のような効果が出てしまい、硬化にむらが出ます。そうなるとこれもまた本来持っている塗料の性能が落ちてしまいます。
基本的にこの上記の3点に当てはまる状況、環境で塗装した場合には塗り直しが必要になります。
そのままにした場合は塗料の性能が発揮されないため経年劣化のスピードが早くなります。弊社ではまずここまで述べた天候においては塗らないということを徹底しています。無理して塗ってしまうと結局その後のアフターフォローにおいて塗り直しが発生してお客様に御迷惑をおかけしますので、工期がずれることをご説明の上ベストな天候での施工を行っております。
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梅雨時期になるとジメジメしながら気温が上がるので非常に過ごしづらくなります。皆さんも想像いただきたいのですがそういったときにはエアコンをつけると思います。エアコンをつけますと当然部屋の窓や戸はきっちりしめていると思います。そういった環境の中では塗装の養生に関して気を配るのが大切だというのがヤネカベの施工の方針です。
- 養生とは?その方法とは?
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まず、塗装における養生とは工事をする際に塗りたくない場所にシートやマスキングテープで覆いをかけることを言います。
つまり、窓などにはしっかり養生をするのですがここで注意が必要です。
換気ができるように養生をするということです。しっかり養生をするのですが、換気ができるようにするというのがポイントです。
養生で密閉をせず少し換気できるところを開けておくようにするのです。また、換気をする場所の近くには塗料などの材料を置かないということも大事です。
- 施工場で聞く“ネタ場”とは?
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作業するために塗料缶から塗料を移したりする場所を業界用語でネタ場といいますが、そのネタ場を換気する窓の近く、換気口の近くには作らないということです。 梅雨は特に換気をする場所、時間は限られてきます。そういったときに換気する際の吸気口の近くにネタ場があるとニオイが部屋の中に入ってしまします。 お客様とお話をして換気をどの窓でするかなどを聞くことで養生の仕方、ネタ場の設置場所を工夫することが出来ます。ちょっとの違いですが家の中で生活しているお客様にとっては工事中に快適に過ごせるかどうか決まることなので大切なことです。
また、エアコンの室外機の近くもネタ場を作らないようにしています。ほとんどのエアコンは室外の空気を部屋に取り込まない構造になっているので一見問題にならないように思いますが、エアコンの室外機の周りの空気は部屋の中に行きやすいのです。 理由は簡単でエアコン本体から伸びたホース(ドレンホース)から吸気されてしまうのです。ドレンホースは通常の運転では結露した水が排出される管です。 本来は水が出ていく管なわけですが、今の家は気密性が高くなっていることもあり、例えば室内でレンジフードをオンにして室内が減圧されると、このドレンホースから外気の吸気口になってしまうことがあります。そうするとその近くにネタ場があればそこから吸気されて塗料の臭いが室内に入ってしまうわけです。
養生と換気の問題は梅雨だけでなく、夏場の工事においても同じことが言えます。
ヤネカベ 現場革命についてはこちら
工事中はやはりお客様にストレスがかかるものです。少しでも快適に過ごせるように心がけて工事をしていきます。
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梅雨が明けると一気に気温が上がりジリジリと太陽光が照りつけてきます。家も過酷な環境にさらされ経年劣化が進みます。
家の塗装は家の外での作業になりますので環境としては非常に過酷なものになります。
屋根の瓦の表面温度は70度を超え、屋根の上の作業になれば照り返しもあり体感温度は40度を超えます。
職人としては水分補給と休憩をきちんと取って作業を進めることが基本となります。夏場の塗装は職人の体調管理が非常に重要な要素になります。環境的なことで言えば夕立もこの時期の施工においては気をつける必要があります。
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夏の強い陽射し、高い気温によって塗装した塗料の表面が早く乾くのが夏です。
「早く乾くんだから、それはいいことなのでは?」と思う方もいるかも知れません。
もうすこし正確に言うと表面だけが早く乾きすぎると言うのが正しいです。
言い方を変えると表面だけ乾いて内側が乾いていないということです。正確に言えば塗料は乾くというより硬化して本来の性能を発揮しますので硬化しきってないというのが正しいです。
表面が乾くと次の塗料を塗り重ねられるような気がしますが、これが不良施工のもとになります。
表面だけ乾いた塗料に塗り重ねてしまうと乾いた塗料の表面が新しく塗った塗料によって溶かされます。
そうしますと、塗装面に2回分の塗料が付くことになります。そうすると塗料の自重で塗装面から塗料が垂れ落ちて、剥がれ落ちそうになります。そうすると塗装面への塗料の接着が悪くなります。
結果、剥がれの原因になります。表面が早く乾くからと行ってすぐに塗り重ねてはいけないのです。
乾燥が不十分なところに重ね塗りをしたときにおきる他の不良施工として「ちじみ」があります。「ちじみ」とは塗装面に皺が寄ることを言います。表面だけ乾いている状態で塗り重ねたときに重ねた塗料が下の塗料を溶かすところまでは同じです。下の塗料を溶かし塗り重ねた塗料が下の塗料へ侵入することで下の塗料が不均一に膨張して表面に凹凸ができます。それが表面にでてきてちじみになるわけです。
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このようになるメカニズムを知るには、塗料がどのように乾くのかのメカニズムを理解していただくとわかりやすいです。
先程から塗料が乾くと言っていますが実は塗料は乾くだけではありません。前述しましたが正しくは硬化してはじめて塗料は性能を発揮します。水分の蒸発とともに塗料の硬化が必要なのです。
わかりやすいのは二液性の塗料です。これは2種類の液体を混ぜ合わせて化学反応を起こして固めます。塗料は水分が蒸発して乾くだけではないのです。この硬化を妨げるようなことをしてしまうと不良施工になるわけです。
塗り重ねるときはその塗料のメーカーが決めた施工要領の硬化時間を守ることが大事です。たとえ表面が乾いていたとしても硬化が完了してから塗り重ねなくてはならないということです。
ちょっと話は広がりますが、塗布する量も大切です。メーカーの施工要領書には塗り回数を何回にしなさい!という指示はありません。
「○○回塗りだからすごい」というような謳い文句のチラシやホームページを見ることがありますが、塗り重ねる回数は重要ではありません。施工要領書には一平米あたりに塗布する量と塗膜の厚さが決められているだけです。それを一度では塗れないので何度かで重ねて塗るのです。
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- 塗装した表面が乾きやすいことで施工を難しくする要素があります。端的に言えば乾きが早いと塗りムラになりやすいということです。家の外壁に塗料をローラーで塗っていく場合、少しずつ重ねながら全体を塗っていきます。塗り残しがないように塗ったところに少しずつ重ねて塗り継ぎながらひろげていきます。この塗り継いで重なったところが夏場は問題になります。
先程お伝えしたように乾くのが早いことで重ねていくタイミングが遅くなると重なった部分に塗料が多く塗布されてしまうことになります。 そうしますと塗り継いだ部分は塗膜が厚くなります。そうすると表面に凹凸ができます。これが角度を変えてみるとムラに見えることもあります。また、厚く塗料が塗布されたところは艶が薄い部分よりより強くでます。そうすると塗りムラになります。こういったムラはお施主様が指摘しても「塗ってあるので問題ないです」と済まされてしまうことがほとんどです。
このように夏場の塗装はやりだしたら一気に塗りきってしまわないと塗り継ぐ部分にムラが発生してしまします。塗る職人の腕、意識で仕上がりが大きく変わってしまうのが夏の塗装です。職人の腕が良くないと一気にさっと塗り切ることができなくなり、見た目を損なう残念な塗装になりかねません。夏場は特に腕の良い職人に塗装をしてもらうことをおすすめします ヤネカベ 現場革命についてはこちら
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