一括見積もりサイトは
お得とは限らない?!

一括無料見積もりサイトに問い合わせをすると1~5社ほど業者の紹介を受けることが出来ます。
見積もりを出すには最低でも一度はその家に伺って現場調査を行わないと見積もりは出せません。一括無料見積もりサイトの唯一のメリットを申し上げるとすれば、一回の問い合わせで数社と知り合えるという点です。外壁塗装や屋根リフォームしようと思うけど、色々調べている時間もないし、業者もわからない。という方には情報収集も含めて便利かもしれません。一括無料見積もりサイトの大きな問題、勘違いしやすい点を2つあげます。

  • 1)登録業者が優良業者であるとは限らない
  • 2)安くなるとは限らない

ヤネカベも業者なのでわかるのですが、一括見積もりサイトに事業者登録するハードルは非常に低いです。
ほとんどの業者が登録業者になることが可能です。特に外壁塗装、屋根リフォームに専門特化した一括見積もりサイトに関して言えば、審査基準はほぼないです。また、素晴らしい登録業者がいたとしてもその業者があなたの家に来てくれるとは限りません。裏側を話すと、ほとんどの場合問い合わせに対応できるかどうかは早いもの勝ちになります。
業者は「〇〇という地域に△△を検討されている方がいますが対応されますか?」と連絡が入りそれに対して手を挙げるか挙げないかを判断して連絡を入れるとお客様の個人情報がきてお客様にコンタクトを取るという流れになります。また、こういった一括見積もりサイトを利用している業者は自分たちで集客が出来ない業者であることが多いです。
同業者視点から言えば、集客が出来ているのであれば、こういったところに登録するメリットがないからです。これは、2)の問題とも関わってきます。

一見しますと一括見積もりサイトを使う上でお客様に費用がかかるということはないように思うかもしれませんが、実は支払っています。なぜなら一括見積もりサイトを利用する業者は利用料を支払うからです。
1件の引き合いに対して費用を払う一括見積もりサイトもありますし、契約したらバックマージンを支払う一括見積もりサイトもあります。バックマージンに関しては6%~20%です。1件の引き合いに対して2万~5万の中で定額を支払うのであれば、業者側としても販売促進費と考えお客様側に費用負担をして貰う必要はありません。
しかし、契約した金額の6%~20%を支払うとなると話は別です。200万円の契約をしたら12万円~40万円を一括見積もりサイト業者に支払わなくてはならなくなります。粗利が6%~20%なくなると業者としては死活問題です。ではどうするか?簡単です。方法は2つあります。

  • 1)あらかじめ一括見積もりサイトを経由してきたお客様の見積もりをふかして出します
  • 2)金額はいつも通りに出しますが工事内容を省きます

『見積もりをふかす』とはバックマージンで削られる粗利が減らないように高めの見積もりを出すということです。工事内容を省くというのは簡単に言うと手抜きをするということです。3回塗る必要がある塗料を1回だけ塗るようにし、塗料代、手間、時間を節約し粗利を確保します。どちらにせよ業者の負担が少なくなるようにお客様に対してその費用を負担してもらうということです。
これが一括無料見積もりサイトを使っても必ずしも安くならない理由です。はっきり言えば一括無料見積もりサイトを使うのはデメリットのほうが多いと思います。

一番の理由は優良業者にあたる確率が低いということです。もちろん優良業者が登録していないということではありません。
しかし、優良業者の登録は少ないです。その理由はここまではなしてきた内容を裏返すとわかりやすいです。優良業者であれば、わざわざお客様に高めの見積もりを出したくないですし、当然ながら工事に満足いただきたいので手抜き工事もしたくありません。一括見積もりサイトを使うことでこういったデメリットが業者側に発生するとしたら、わざわざ一括見積もりサイトを使う意味はありません。

最近ではこういった一括見積もりサイトの『からくり』を知ってらっしゃる方が多くなってきたと思います。使わないようにしているという方もいると思います。しかし、そういった中でも巧みな広告を出しながら一括見積もりサイトへ誘導をしています。その誘導を次のページの『外壁塗装の補助金、助成金の広告はホント?ウソ?』で解説していきたいと思います。

お問い合わせ

ページトップに戻る